校長日誌

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2018年12年03日 | 校長日誌

先日、中学3年生 社会科公民分野(政治)の授業見学に行きました。授業や廊下の掲示物などから垣間見える中3のようすをご紹介します。

主題は「法と人権を守る裁判所」で、本時目標は「『日本の死刑制度は存続すべきか廃止すべきか?根拠を挙げて考えよう』というテーマに対して、班のなかで考え、話し合い、発表し、他班の発表を聞いて自分の考えを深める」というものでした。すでに前時に日本の死刑制度についての現状を学習しており、さまざまな資料を使って、早速班ごとに役割分担に従い、話し合いを行いました。

各班の結果は、結構、賛否がはっきりしていて、△(迷い)という意見が少なかったです。

各班からの発表後、板書された根拠について教員からのコメントが行われました。さらに資料を追加で配布するなかで再度制度の是非を問うという展開でした。さて、生徒たちの反応は? 一人ひとりが真剣に思考し、クラスメートと共に共有し、さらに深めていく一端になったのではないかと思います。授業を終えた後の担当教員は「死刑廃止は世界的な流れとなっていますが、遺族感情を考えるとやむを得ないという意見が多いのも納得できます。しかし、人間の判断は絶対ではなく、えん罪というリスクもあり、これはとても難しい問題です。」と述べていました。冬休みには、裁判傍聴も予定しています。こういった機会を通じて、さらに視野を広げていくことができますように。

廊下には、国語の時間に学んだ「島崎藤村の『初恋』」を、「自由に表現しよう」ということで、一人ひとりの思いが表現されていました。個性豊かな表現でした。

さらに、65期(現 高2)から中3への学習アドバイスも掲示されていました。温かな「お姉さん」愛で溢れている中3廊下です。書いた先輩自身にとっても良い振り返りになったのではないでしょうか?中3の皆さんも、是非、アドバイスを受け止めて、日々を大切に過ごしてほしいです。

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感謝と祈りのうちに

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