校長日誌

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2022年02年17日 | 校長日誌

今朝、己斐の丘は一面雪景色です。

先日、新入生招集日に上記のミニパンフレットをお渡ししました。例年、この時期にお渡ししている読書のおすすめです。

「お姉さん」たちは、今日も図書館をしっかり活用しています。

「今日の清心」でも紹介されたように、先日のアーサー・ビナードさんと考える「平和についての詩」高Ⅱ文系古文の研究論文も進行中です。生徒たちの瑞々しい感性、着眼点に感心します。

いつも図書館の活用に尽力している図書館教育部主任の竹舛教諭に話を聞きました。

Q 入学前にこのようなブックリストを渡し、読書をすすめているのはどういうねらいがあるのでしょうか?

A 今の時期の皆さんに知っておいて欲しいことがあります。科学と読書の関係です。脳科学者の 川島隆太先生によると、本を読んでいるときの脳の状態をMRIという器機を使ってのぞいてみると、非常に活発化しているそうです。そこで川島先生が読書の時間と学校の成績の関係を調べるみると、読書習慣がある人は全体的に成績が良いことがわかりました。読書習慣がある人は、読書によって脳が育つため、同じ内容の授業を聞いてもより理解できるからだそうです。さらに、睡眠時間が足りていること、朝ごはんを食べることも成績と結びついているそうです。 (川島隆太 著『読書がたくましい脳をつくる』くもん出版)

本を読むことは、日常では会えない人(亡くなった人も含めて)と対話をすること、未知の世界を楽しむこと、知らないことを知ること、に加えて脳を育てることにもつながっているんですね。

清心生もとてもよく本を読みます。その時の気分に合わせて、あるいは学習を目的として、一人ひとりが様々な本と出会っています。小学校生活が終わりに近づく、今の時期にしか果たせない出会いが、本にもあります。皆さんが本とともに、豊かな時間を過ごせますように。

Q 電子図書館もオープンし、ますます充実するND清心図書館ですが、今後の抱負はどのようなことですか?

A 昨年11月にスタートしたばかりの清心電子図書館。まだまだ蔵書数は少ないですが、上手に電子図書館を活用してくれています。貸出数で上位に来ているのは、芥川龍之介や宮沢賢治、太宰治といった有名作家の作品です。中学生の課題としても活用されました。

洋書を積極的に入れており、『鬼滅の刃』の英訳版や、電子書籍の利点である音声データが含まれている洋書も人気です。本の図書館と電子図書館がお互いの長所を活かし合って、皆さんの読書活動をしっかりサポートできるように、蔵書の幅を広げていきたいと思っています。

また、図書館を訪ねてきた中学生に入学前の図書について思い出してもらいました。「十冊のリストのうち、知っている本が二冊くらいだったので、まず調べました。そして、学校や公共図書館に行ってみたのですが、すでに借りられていて…結局何冊かは買いました。」

新入生の皆さん、無理のない範囲で、本と出会ってみてください。

新着図書も次々と入ってきています。本校の図書館をどうぞ楽しみにしていてください。

残り少なくなった小学校生活を大切にして、くれぐれも生活リズムを整え、中学校生活に備えてくださいね。なお、電子図書館も関わるタブレットについての説明は、次の「新入生登校日」にさせていただきますので、どうぞお待ちください。

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「3・11祈りの集い」を今回は中2・中1有志が準備中です。廊下にトンガの火山噴火・津波などについての状況が掲示されました。

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感謝と祈りのうちに

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