校長日誌

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2021年07年05日 | 校長日誌

学校はただ今、第2回テストの真っ最中です。西日本豪雨から3年、そして先日の熱海の土石流など心を痛めております。梅雨空の下、光が差し込んでいる雲の切れ間に祈りを込めたいと思います。

さて、今日は卒業生による動画のご紹介です。東京やアメリカ在住の卒業生の方々(23・25期生など)が「HIROSHIMA」という被爆体験の手記英語版を出版され、中国新聞(2020年8月5日付)でも取り上げられたその後、今度は動画を作成されたというお知らせです。

しかも、今回、動画のナレーションを、東京在住の27期生、38期生が、写真などは広島在住の25期生が担当されるというNDネットワークの賜物とお聞きしました。

以下、監修を行われた25期水越 緑さんからその経緯などを記していただきました。

「昨年は被爆姉妹の手記の英訳版『HIROSHIMA』についての記事を学校のブログにご紹介いただきありがとうございました。私達は以降も少しでも多くの人に悲惨な事実を知ってもらい、考える機会を持ってほしいとの気持ちとともにできること進めています。その一つに、ご姉妹の手記の朗読動画の作成があり、完全なものとしては課題を残すものの、何とか形になりましてYouTubeにアップしました。下記にご案内させていただきます。

https://www.youtube.com/channel/UCJ7D_28bO17A6CF53oaN2Ww

朗読は27期白石さん(「赤い日傘」)と38期葛野さん(「道子ちゃん」、「あとがき」)にお願いしています。それぞれかつてのお勤めがRCCや広島ホームテレビであり、本当に素晴らしい朗読になっています。

動画作成の動機については昨年からの自然の流れといったところでしょうか。本の作成にかかわった人の間で、改めて原爆を遠いものとして感じている国内の若い世代にも語り次いでいく必要があるね、と話題が進み、視聴覚的に伝える方法として動画作成へと話が展開しました。幸いにもテクニカルにサポートしてくださる方が周りにいて、また要である朗読ができる方をたまたま存じ上げていたため、今回の動画が出来上がりました。さらにもう一つ。”道子ちゃん”や”あとがき”に使われている今の広島の写真ですが、これは私の同期の橋場さんが一日歩き回って撮影してくれたものです。この恵まれた環境に心からただただ感謝しております。在校生にも卒業生たちが力を出して作ったひとつの作品として聞いていただけたらとも思います。」

英語版の冊子は、中高生でも読めるようにという配慮がなされています。(動画は日本語です。)

本校のOGの方々は、今も英語の学習会をあちこちで行っておられていて、この冊子のことをお話すると多くの方々がご希望され、支援してくださいました。長く学び続けておられるその姿勢を尊敬申し上げます。中高生の皆さんも、先輩方を見習っていきたいものですね。私もまだ英語版を読破できていないので、日本語版と照らし合わせ、7,8月の課題としてみます。

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先日、長野清泉女学院の先生からこのような素敵な絵(校内のバラの花びらで飾られています)が贈られ、感動で心が震えました。この件は、また次回に… 連日、卒業生やカトリック学校(「祈りの環プロジェクト」がご縁)の先生方などからありがたいご連絡が続き、心より感謝しております。

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感謝と祈りのうちに

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