校長日誌

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2019年03年04日 | 校長日誌

高校審議会が「審議NEWS」を発行しました。秋のSDGsパネル展を通して一人ひとりが考えた実践目標の紹介となっています。中学審議会は、新入生70期生に向けて『清心物語』を作成しました。新入生の皆さんは、3月10日(日)の登校日を楽しみにしていてください。好評別冊『清心物語』新版も大傑作です。他の委員会による新聞発行や活動などに関しても、次回以降お伝えします。

なお、ノートルダム・オンラインの3月共通の取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)13「CLIMATE ACTION(気候変動に具体的な対策を)」です。ホームページ(英語版)はこちらをごらんください。先ほどの「審議NEWS」目標13に関しては、中学生からは「エアコンの使用時間を短くすることで二酸化炭素の排出量を減らす。」、高校生からは「将来、大型家電を買うときに値段だけでなく環境への配慮についても考え、不要な包装も断る。」という意見が掲載されています。共通事項として、「3Rを心がけること」、「公共交通機関をなるべく利用すること」、「エコバッグを持ち歩くこと」、「節電節水を心がけること」といった意見も挙げられていました。日々の生活でできることを私たちも実践していきたいと思います。

なお、「SDGsパネル展」の報告書には、中高生が書いた鋭い指摘や意見が提示されています。目標13「気候変動についての意見を一部ご紹介します。

・1990年以来、50%近く二酸化炭素排出量が増え、海洋での酸性化、そして気候変動による災害が増えてしまっている事実を知り、排出量をおさえる必要があるということが分かります。排出は工場などからというものもあると思いますが、私たちの普段の生活の身近なところで排出は多くあるのではないでしょうか。調べてみたところ、照明、家電製品などや自動車、暖房、給湯からが10%を上回り、ゴミなどからも排出量として数えられていました。排出を減らすために、なるべく家電の使用時間を極力短くすることや、特に冬での暖房の使用を減らすこと、リサイクルやゴミの分別等でゴミを減らすことが大切なのではないかと思いました。また、二酸化炭素を吸収するために植物を植えることも効果的なのではないかと思いました。<中2>

・パネル展示から、1990年以来、世界の二酸化炭素が50%近くも増えていると知って、そんなにも急激に地球温暖化が進行していたのか、と驚きました。パネルのグラフでは、年を重ねるにつれて、CO2排出量の傾きの増え方がどんどん大きくなっていて、本当に防ぐ気がなければ、温暖化は止められないと思いました。また、温暖化に伴い、日本では目に見えて豪雨災害の発生回数が増えており、対策は難しいと思うけれど、全世界でもっと協力して環境問題の解決に取り組んでほしいです。SDGsの国連ホームページには、「政府が持てる力を総動員すれば、気温を『産業革命前+2℃』くらいにできる」とありました。<中3>

・二酸化炭素排出量は、1990年以来50%増加、海洋では二酸化炭素の30%を吸収するために、酸性化が進んでいる。降雨量、土砂災害発生は、共に増加している。気候変動に伴って、豪雨や温暖化など実際に大きく影響が出ており、これからの地球のためにも、小さなことから行動をおこしていきたいと思いました。<高2>

高校審議会は、3月テスト後に高1・高2による更なる取り組みを企画中です。次々と生徒たちのアイデアが拡がります。ノートルダム・オンラインでも紹介されていますが、スウェーデンの15歳の女子高校生による「気候変動」に関する国連での演説、TEDプレゼンテーションや行動には深く考えさせられます。

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「よく祈るためには、子どもの心をもてるようになる必要があります。」(ローマ教皇フランシスコ<3月1日>より)

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感謝と祈りのうちに

 

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