校長日誌

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2021年02年27日 | 校長日誌

3月1日(月)~来年の2月28日(月)まで国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で実施される企画展「わが命つきるとも~神父たちのヒロシマと復活への道」のご紹介です。そこで上映される映像作品はチースリク神父様の語り(ナレーターは絵本作家アーサー・ビナードさん)という形式で構成されています。その一部に、本校OG放送部によるインタビューが使われていることもあり、この場を借りて少し経緯も紹介させていただきます。

今回、企画展の準備段階で、放送部による神父様へのインタビュー映像(30年以上前)が残っていることがわかり、その一部が使われることとなりました。神父様の穏やかなお話と共に、時にユーモラスに生徒の質問に応えてくださっています。壮絶な被爆の体験後、本校の創立(1950年)の準備に際しても多大なご支援をいただきました。こういった経緯もあり、先日試写会に参加させていただき、幟町教会、縮景園、三篠教会、長束修道院といった関連場所に改めて思いを馳せました。本校もいつもお世話になっている世界平和記念聖堂の建立や長束修道院などに関して、当時から現在に至る経緯がよく伝わってきます。

なお、チースリク神父様はキリシタン研究の第一人者で、本校の近くに位置するキリシタン殉教碑(下記のように2020年11月に若干、碑が移動しました)とも深い関わりがあり、本校の記念誌でも、広島におけるキリシタンの歴史と「己斐」の清心との不思議なつながりを語っておられます。

なお、当祈念館では、明日(2月28日)までは、四國五郎さんと弟 直登さんに関する企画展(木内みどりさんナレーション映像も含め)が行われています。関係者の皆様、お世話になり、ありがとうございました。一年間に渡る企画展に、皆様もどうぞ足をお運びください。

3月1日(月)、本校は第66回高等学校卒業証書授与式を実施いたします。感染症対策のため、昨年同様、予行演習は行わず、他にも何かと制約や不自由もありますが、当日は66期卒業生を晴れやかに送り出したいと思います。皆様、どうぞ卒業生、ご家族のためにお祈りください。

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生徒募集について(チースリク神父様による「創立期を語る」の一部)

…できるだけ多くの人たちに、まず学校の存在、それから今度の開校を知らせようと方々の小学校を回って、挨拶回りをするということでした。私はジープに乗って、広島市内だけではなく、郊外にも、通学ができるような範囲内で、今度の新しい学校の意味について、また教育内容について、いろいろと紹介いたしました。… (『軌跡 ノートルダム清心中・高等学校三十八年史』より)

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感謝と祈りのうちに

 

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