今日の清心

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2019年11年08日 | 日記

創立70周年記念行事の際に講師として来校された,国谷裕子さんの企画についての中1と高Ⅲ生徒の感想をご紹介します。(70周年の全体の流れについては,11月5日の記事をご覧ください。)
前半の「クローズアップ未来」では,学年代表生徒と国谷さんによるパネルディスカッションを行い,清心のSDGsの取り組みを全校で共有しました。後半は講演と質疑応答で,世界の状況とSDGsの意義について教えていただきました。

世界を視野に活動されている国谷さんの姿に「かっこ良かった!」「素敵でした」という感想も多数ありました。良い刺激と未来に向かって行動する勇気を与えて下さった国谷さんに,心から感謝申し上げます。

 

【中1の感想】

「地球温暖化の対策として,自分で節電したり節水したりする一歩も大切だと思いました。でも,それだけでは足りないようなので,これからも,地球温暖化の対策として他のこともやっていこうと思いました。地球の温度をこれ以上上げないようにがんばります。」

「私は国谷先生の講演を通して,自分の目指す方向について考えました。世界のことをたくさん知っていらっしゃる先生に,世界的な視点の持ち方を教えていただきました。」

「SDGsを他人ごとではなく,自分ごととして捉えることが,私自身のこれまでの目標でした。しかし,この『クローズアップ未来』,国谷先生の講演を聞いて,『自分のこととして考えること』が目標ではなく,自分のこととして考えた後の行動について目標を立てなければならないんだ,ということを学びました。私の今後の目標は『自分で考え,行動できる力をつけること』です。なぜなら何か世界に伝えたいメッセージがあっても,行動する力がなければ,助けられるものも助けられないかもしれないからです。この目標を達成できるよう,日々勉強し,あらゆることに目を向けてがんばっていきたいと思います。」

【高Ⅲの感想】

友人・後輩の頼もしい姿に感動!
「中学生の行動力に感動しました。竹ストローを使うなどしていて,これからの世界を見ているようでわくわくしました。国谷先生が様々な質問を(結構シビアに)ぶつけてこられて,それに答える清心生の姿を見てすごいなと思いました。Iさん(高Ⅲコメンテーター)も私たちが考え,発表したことを上手にまとめて質問に答えていて,皆で客席からエア拍手を送っていました。私たちの知らないところで全学年が動いていたことが今日初めて分かり,こんなにも豪華なイベントを自分たちで企画し,実行した後輩たちには本当に驚きました。」

勇気を持って言葉を発したい
「番組形式の前半では,国谷さんは鋭い質問を通して私たちが考えていたことを引き出し,代弁してくださっていて,本当にすごいなと思いました。また,国谷さんは要所要所で具体的な数字を出して話されていて,客観的にも納得できるよう工夫もされていました。今後の話し方の参考にしたいです。
『文化をつくるのは私たちなら,文化を変える権利も私たちにある。』という言葉は心に残りました。私たちはなるべく空気を読んで“らしく”いようとするけれど,声をあげないといないことになってしまうのだ,ということが分かりました。言葉には力がある,そう信じて勇気を持って問いかけることが大事だと痛感しました。問いかけによって話し合いを促し,解決への一歩を踏み出せるかもしれないのだと考えると,これからはどんどん思ったことを言葉にしていけたらいいなと思いました。」

何とかしたい…切実な思いを抱いて
「『文化は自分たちで作ったものだから,変えていい』という言葉に勇気を貰った。実際,自分の立場を考えて行動・発言を断念したことも幾度となくあるし,「女の子は勉強ができると損だ」と家族から言われて苦しい思いを感じたこともある。今まではこのようなことを常に考えて,でしゃばらないように行動していたが,これからはもっと積極的に動いていきたいと考えた。そのために自信をつける必要があると考え,今は多くの本を読んだり,様々なプログラムに参加したり,とにかく経験を積んでいきたいと考えた。また,SDGsに関して,考えれば考える程苦しくなって,泣きそうになった。考えたり,変えたり
しなければならないことはたくさんあって,なのにどうして大人たちは電気を使ったり,石油を使ったりすることをやめないのか。昔からずっともやもやした思いがあって,一人でスーパーの袋を貰わないとか節電するとか,なるべく公共交通機関を使うとかを意識していたが,一人だけではだめだと感じてきた。自分からもっと発信して,未来を残していかなければならないと考えている。何とかしなければ,という思いもある中で,今は受験勉強で何もできないのが悔しい。」

 

清心に入学して半年の中学1年生。「SDGs」という言葉を入学後に知った生徒も少なくない中で,自分たちに出来ることを考え,実践してきました。国谷さんとの時間は,その行動の意義を改めて認識する機会となったようです。
清心生として過ごす最後の年に創立70周年記念行事を迎えた高校Ⅲ年生は,最上級生として記念行事に臨み,国谷さんのお話も後輩たちの実践もしっかりと胸に刻んで,それぞれが深く考えたようです。この日の学びが,今後の皆さんの行動,そして地球の未来に繋がっていきますように。

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