今日の清心

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2017年10年10日 | 日記

夏休み中にさまざまなチャレンジをした生徒の活躍を紹介しています。今日はその2回目です。

高Ⅰ Kさんの感想

私は、夏休みに広島県主催の「平成29年度メキシコグアナファト州派遣事業」に参加しました。8月10日から20日までの10日間で県内の高校生2人と共に現地を訪問しました。 

この事業に参加するまでメキシコといえば、地理の授業で学習した「ラテンアメリカの暑そうな国」というくらいのイメージしかありませんでした。訪問先となるグアナファト州に至っては名前すら知りませんでした。ですが事前学習で街全体が世界遺産であることや、広島県と友好提携を結んでいることを知り、異文化に好奇心旺盛なわたしは次第に興味を惹かれ、この事業に参加させていただく運びとなりました。

現地では主に高校や大学、広島にゆかりのある企業の訪問、そして遺跡、教会、現地特産品の工場にも足を運びました。研修中は常に現地の高校生や大学生に同行していただきました。移動する車中ではメキシコの手遊びやダンスの披露、スペイン語の歌で盛り上げていただきました。また「日本語ではこの言葉を何というの?」等、日本や広島について詳しく知ろうとして下さっている気持ちが伝わってきました。学校訪問ではお互いに母国語ではない英語を使ってのコミュニケーションだったため意思疎通が難しいことも少しありました。それでも、みなさんが積極的かつフレンドリーにたくさん話しかけてくださり、とても嬉しかったです。

訪問中最も印象的だったのはホストファミリーとビゼンテナリオパークに行った時の事です。この公園の一角に広島とグアナファトの友好提携を記念して開催されている展示場がありました。場内では熊野筆といった広島の伝統工芸品や自動車などの産業品のほか、原爆についてのパネル展示がありました。原爆の仕組みや、広島市民の被害の様子が英語で書かれていました。展示室を出た後、ホストファミリーは「広島の被害については学校の授業で学んだので知っていたが、現在も被害に苦しむ人がいることは知らなかった。忘れてはならない歴史のうちの一つだ。」と話していました。広島で暮らす市民の一人として、次世代へと伝え続けることの大切さを改めて考えるきっかけとなりました。

私は、この度のグアナファト州青少年交流事業を通し沢山の貴重な体験をさせていただきました。研修に参加する前の私のようにメキシコやグアナファトについて知らない人はまだまだたくさんいると思います。そんな日本の人たちに、グアナファトの魅力をもっとたくさん伝えたいです。そして、もっと多くのメキシコの人をはじめ世界の人に広島のことを伝えたいと思いました。広島とグアナファトは11653キロメートルと物理的にはとても離れていますが2都市間の懸け橋であり続けたいと思っています。また、2020年東京オリンピックの事前受け入れ地に広島が決定した今、より一層スペイン語の学習に励んでいきたいです。

最後になりますが広島県の担当職員の皆さまをはじめ、グアナファト州政府の皆さま、現地交流に参加していただいたグアナファトの高校生、このプログラムに携わって下さった皆様に感謝申し上げます。

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