今日の清心

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2020年07年09日 | 委員会

学園祭に来場されたお客様が一番に手にするものが,学園祭のパンフレットです。見るだけで楽しめるように,また,どこでどのような催しが行われているかが分かりやすいように,学園祭実行委員は工夫を凝らしてパンフレットを制作します。
過去のパンフレットを紹介します。

1970~80年代のものです。縦長のパンフレットでした。

1990年代のものです。大きさは年によってさまざまです。

2000年代のものです。

2010年代のものです。

今年はパンフレットの準備段階で学園祭中止が決まったため,完成させることができませんでした。でも,実行委員がまぼろしの2020年度学園祭パンフレットを制作してくれました。

パンフレット係のKさんからのコメントを紹介します。

学園祭実行委員(学実)には,ほとんどの人が中1から入っている中,学実の友人から誘われ,私は高Ⅰの時に学実に入り,パンフレット係を引き受けました。
パンフレット係は縁の下の力持ちです。決して表に出ることはないけれど,仕事の量は他のどの係にも負けません。春休みから5月半ばにかけて,嫌でもパソコンと四六時中向かい合う生活を送ります。睡眠時間も勉強時間も削られ,とても苦しいというのは歴代のお姉さん方から聞いており,覚悟はしていました。それでも,どんなに苦しくても頑張ることができるのは,自分の作ったものが顔も名前も知らない何千もの人たちの手に届き,たくさんの人の記憶に残り,たくさんの人の手元に残るとわかっているからです。そういう意味では,パンフレット係は一番責任重大な仕事です。そのように大きな仕事を任せてもらったことを,私はとてもとても誇りに思っていました。
結局,一番大変な時期は味わうことができず,夢にまで見ていた学園祭の開催もならず,パンフレットを完成させることもできませんでした。たくさんの人たちが私の作ったパンフレットを手に笑顔で学園祭を楽しんでいる。それを眺めている私も笑顔で,うれしくてたまらない。今でもときどきそんな夢を見ます。自分の力ではどうしようもできない,誰も責めることができないのは本当に辛いことでした。今まで生きてきた中で一番の挫折でした。でも,いっぱい苦しんだからこそ,この先これ以上の辛いことはなかなかないと思うので,大学受験だろうと何だろうと私たちなら乗り越えられるんじゃないかなと思えます。
学実に入ってすごした1年間は本当に本当に楽しい日々でした。生涯付き合っていきたいと思える素敵な仲間たち,素敵な先生と出会うことができました。今,もし1年前に戻ったとしても私は必ず同じ選択をして学実に入ります。67期学実のメンバーに入ることができて,最高に幸せでした。感謝の気持ちでいっぱいです。

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