今日の清心

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2015年07年06日 | 卒業生

 

三回シリーズとなった、今回の末田 南さんからの巡礼地便り。

到着おめでとうございます!

6月末にお便りをいただいていたのに、ご紹介が遅くなり、すみません。ぜひ、お読みください。

私とその巡礼仲間は、先日無事Santiago de Compostela に到着しました。結局、全長850kmを超える道のりのうち歩いたのは200km弱でしたので、2週間ほどの短い旅でした。(歩き通すと5週間くらいかかります。)
Santiago手前100kmからは、一気に巡礼者が増えました。全行程完歩は厳しいので手前までバスなどで移動し、最後は5日間ほど歩くという方法をとる巡礼者が多いのです。国籍も多様で、やはりヨーロッパからの人が多いなか、ブラジルやオーストラリアからという人たちにも会いました。ゴールが近いためか、皆とても陽気です。Santiagoは本当にたくさんの巡礼者で賑わっており、大聖堂前の0km点(写真の石版)ではワインを開けて祝杯をあげるグループもありました。大聖堂では毎日正午に巡礼者のためのミサがあります。その最中に巡礼者同士はお互いの無事を祝い感謝の言葉と共に握手を交わします。清々しい気分になりました。
多くの巡礼者はこの街で2日間ほど過ごすと帰路につくようです。なかには帰りも歩く人々がいるようでしたが…。
ともあれ、我々のCaminoはこうして無事に終了したのでした。

 

写真は、0km点の石版、大聖堂内部、大聖堂正面(現在修理中)です。

サンチャゴ1 サンチャゴ3

巡礼の道を行く日々は「起きて食べて、歩いて、洗濯して寝る」の繰り返しで、決して目新しいことの連続ではありません。いわゆる旅行とは異なるので、皆さんにオススメはしませんが、カトリック信者の方だけでなく、歩いて移動すること自体が好きな方には良いと思います。もちろんワイン好きにも。

それでは!
末田南

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