今日の清心

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2020年03年07日 | 日記

創立70周年記念企画の一つとして,2学期から各学年でSDGs(持続可能な開発目標)の目標達成に向け,さまざまなことに取り組んできました。その取り組みを象徴する一つの作品が先日できあがりました!

思い起こせば,一昨年の秋,先日本校を巣立っていった65期生を中心にSDGsについて紹介するパネル展が校内で企画されました。生徒一人ひとりが展示を見て,気づいたことや関心のある目標について報告し,清心生が何に関心を寄せているかを全校で共有しました。多くの生徒が国際的な取り組みである「SDGs」を知るきっかけとなったパネル展でした。

パネル展では,“ぼんやり”と“世界のどこかで起こっている問題だ”と感じていた生徒たちが,“しっかり”と“私たちの問題である”と考え,動き始めたのは,昨年の2学期始業式に各学年にSDGsの目標が与えられてからでした。
まず,学年の目標が何を目指しているかを学び,その目標から浮かび上がってくる問題について知ることから始めました。そして,気づいた問題の解決を図るために各クラスで取り組みを決め,実践していきました。その実践は,節電をしたり,節水をしたり,学年を越えて問題意識を共有するために呼びかけたり,ポスターを掲示したり,呼びかけのための動画を作成したり,実験をしたり,再生チョークを作りアフリカの姉妹校に送ったりと多岐にわたるものでした。

これらの取り組みや計画を11月の創立70周年記念行事で共有することにより,新たな視点に目覚め,他学年や他クラスと協力することでさらにより良い取り組みになる可能性に気づいた生徒たちは,積極的に世界で起こっている私たちの問題の解決を目指し,互いに協力し合うようになりました。その一例が,「今日の清心」の清心でもご紹介した「食堂でのMy箸利用運動」(中2)と「国産割り箸を使おう」(高Ⅱ)という取り組みです。このように,知らず知らずのうちに「17パートナーシップで目標を達成しよう!」というどの学年にも与えられていなかったSDGsの目標にもつながる活動になったこと,さまざまな問題がつながっていること,問題の一つの解決を目指して懸命に取り組むことは,他の問題解決にもつながっていくといったようにさまざまな気づきが得られたことは,生徒にも教員にもとても嬉しいことでした。

さて,先日完成した一つの作品。これは,創立70周年記念行事の最後に記念撮影で使用した折り紙でできています。この折り紙の色は,SDGsの17の目標に合わせたものです。

撮影後,生徒一人ひとりが「誰一人取り残さない世界」の実現を祈りながら折った鶴を色別に台紙に貼り,創立記念行事係の生徒が一つの環に仕上げました。

記念写真や「SDGsの環」に象徴されるように,一つひとつの取り組みが集まると世界が美しく彩られていくこと,またその取り組みがつながることで一つの大きな環になることを忘れず,これからもさまざまなことに関わっていきたいと思います。

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