今日の清心

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2017年09年06日 | 日記

夏休みの7月30日(日)に第8回「親子で歩こう広島原爆・戦争遺跡」に清心の中学生が参加しました。その感想をご紹介します。

中学1年生 Yさん

私は今回、ノートルダム清心中・高等学校で教鞭をとられていた多賀俊介先生の「親子で歩こう広島原爆・戦争遺跡」というプログラムに母と参加しました。

72年前のあの日の記憶として現在広島に残されている数多くの原爆遺跡や慰霊碑。それらのものが今を生きる私たちに問いかけ、求めているものは何なのでしょうか。

今回巡った原爆遺跡、慰霊碑の中で最も印象に残ったのはシュモーハウスです。原爆投下後に傷ついた広島の人々を見て心を痛めたアメリカ人がいました。キリスト教・クェーカー教徒のフロイド・シュモーさんです。募金を募り、苦しむ広島の人々のために自らの手を使い、さまざまな人種、宗教の人々の協力で15棟21戸を完成させました。また、唯一残っていたこの江波二本松の集会所を道路建設で壊されることから救ってくださったのが私たちの先輩。今田洋子さんでした。反対の声を上げてくださった方々のおかげで私はシュモーハウスの存在を知ることができました。広島の人々の姿を私は知りませんでした。

多くの遺跡や慰霊碑が私たちのために求めていること…。それはそれらを自分の目で見て何か感じたり考えたりすること、そして友達やまわりの人、全世界の人々に話しかけてみること、話しかけることで平和を通じて何かのつながりを持とうとすることだと思いました。

こうして自分の考えを持つことができ、平和について考えることができたのも多賀先生のおかげです。このプログラムに参加して本当に良かったと思っています。

【行程】 ①原爆の爆風がいかにすさまじいものであったかがわかる比治山の「山陽文徳殿の九輪()」  ②多くの被爆者の調査はしたが治療はしなかったといわれた旧ABCC(現在「放射線影響研究所」)  ③軍都廣島のようすがよみがえる「比治山旧陸軍墓地」  ④爆風で曲がった鉄扉が残り、被爆者の救護所ともなった「旧広島陸軍被服支廠」  ⑤海外から手を差しのべてくれた人々のことが学べる「シュモーハウス」  ⑥軍都廣島の中心地であった広島城周辺(被爆ユーカリ・大本営跡・中国軍管区司令部防空壕作戦室跡前など)

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