今日の清心

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2016年04年26日 | 日記

昨年度に引き続き,本校の高校生がユニタールの青少年大使に任命されました。

本人からのコメントが届いたのでご紹介します。

N.Yさんのコメント

 今年度,ユニタール青少年大使を務めさせていただくことになりました。

 祖父の被爆体験や,これまでの平和学習・ボランティア活動での学びを発信する場をいただくことができ,とても嬉しく思っております。

 私の祖父は今で言う高校生の時に被爆しました。火傷がひどく歩けなかった祖父をたくさんの方々が助けてくださったと言います。また,被爆後は,火傷の傷跡や,それに対する揶揄の言葉,偏見に苦しめられ,夢を失ってしまう程の辛い体験をしてきました。

 しかし,そんな祖父は原爆の惨禍ばかりを強調することはありませんでした。祖父が,いつも私に言い聞かせてくれたのは「人は助けあわにゃいかん」という言葉です。

 私はこの言葉こそ,平和をつくる根幹なのではないかと思っています。NDA委員会のボランティア活動を通して,たくさんの笑顔と出会えましたし,沖縄での平和学習では「ユイマール」(協力して生きていくという意味)という方言があることを知りました。祖父だけでなく沖縄戦を生き抜いた方々も大切にしている,助け合いの心はたくさんの人々を幸せにするはずです。

 ユニタール青少年大使としての具体的な活動予定はまだ未定ですが,今後は,平和に関する行事や,ユニタール主催のワークショップへ参加する予定です。また,秋には東京に赴き,外務省や国連大学,各国の大使館を訪問します。これまでの平和学習やボランティア活動で感じたことを踏まえ,以上のような助け合いの大切さを伝えていきたいです。

 もう一人の青少年大使,L.Iさんとともに,広島の想いを発信していけるよう,精一杯頑張りたいと思っております。できる限り多くの方が,この活動に興味をもって下さり,いま世界中で起こっている平和への機運がより一層高まることを願っています。

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