今日の清心

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2022年06年07日 | 日記

今日の中学2年生の現代国語の授業は、図書館で「リテラチャー・サークル」という方法の読書会を行いました。

リテラチャー・サークルでは、グループ内で役割を決めた上で本の意見交換をします。思い出し係(本の内容から連想したことを挙げる係)、選び出し係(印象深い箇所を選び出す係)、質問係(疑問点を挙げる係)、イラスト係(印象的なシーンをイラストで表現する係)の四つの役割を分担した上で、早速読書に取りかかる生徒たち。

今回みんなが読んだ本は、SF作家・眉村卓さんの『通りすぎた奴』という短篇です。1万階以上ある超高層ビル群をエレベーターで行き来する世界で、ある日「ぼく」は階段を上る旅人と出会い・・・・・・という内容。意外な結末に驚かされると同時に、「集団」について考えさせられる1冊です。約30分かけて、本を読み、役割ごとに用意されたワークシートに書き込んでいきます。

その後、用意できたグループから、【思い出し係】→【質問係】→【選び出し係】→【イラスト係】の順番でディスカッションを進めました。

最後にグループで話し合った内容をいくつか発表してもらい、本日の時間は終了。本当はもっとじっくり話し合い、全グループにプレゼンテーションをして欲しかったのですが、50分という時間ではやや短く、ちょっとだけ消化不良感が残りました。ぜひ、その物足りなさを次への1冊の読書意欲に繋げて欲しいと思います。

【生徒の感想より】

・『通りすぎた奴』の話自体がとても興味深く、面白く感じた。みんなで読むと新たな気付きや視点、意見が得られて、各々が違う意見だからこそ面白かった。また、自分の意見を友だちに賛同してもらえたことで、肯定感を得られた。

・私は思い出し係だったけど、質問係さんの質問がすごく良くて、その答えをみんなで考えるのがとても楽しかった。

・いつもの現代国語も楽しいけど、この授業は少しちがう楽しさがありました。

・最後の一文だけが「彼」ではなく「かれ」となっていることや、集団での勝手な決めつけがとても怖かった。今でもネットを通じてそのような被害にあっている人がいるのではないかと思うし、時代を超えて社会を諷刺している作品で、ちょっと不気味だった。

・本を読み終わった後にいろいろと考えたくなるような作品で、満たされる感覚が最高だった。少しずつ表記を現実世界とあてはめると、違う発見がありそうで面白い。洗脳の怖さと、また幸福を考えさせられる文章だと思う。

【イラスト係さんのワークシートより】・・・何を表現しているのか、ぜひ想像してみてください。

 

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