女子教育
幸せな社会を実現するために
行動できる女性
現代の社会において、女性が生きていく上での選択肢は増えました。しかし、日本ではまだまだジェンダー平等とは言い難く、
コロナ禍のしわ寄せを受けて厳しい状況におかれる女性も少なくありません。
貧しい子どもや女性たちへの教育を提唱し、迫害を受けながらも学校を創立した聖ジュリー。そしてその意思を継いで世界に活動を拡げたシスター方。
社会的に弱い立場にある人々のために尽くした先人の足跡を学びながら、より良い社会を目指して「なでしこ」のようにたくましく生きる女性を育てるため、
清心では、女子校ならではの環境の下でチャレンジすることを奨励しています。
性にとらわれることなく、自分に与えられたタレント(能力)を他者のためにいかすことが可能であり、
他者をかけがえのない一人の人間、 存在として接する機会に恵まれた清心の6年間。
卒業後、社会に出てジェンダーギャップにぶつかっても、他者を”一人の人間”、”大切な存在”と捉える力が養われているならば、
自分の能力を正しく使うことができます。「自主・協力・奉仕」を目指す日々の教育活動を通して、
人のために仕える真のリーダーシップを発揮する女性に、そして「社会の良心」「世の光」「愛の人」として、誠実で小さな営みを積み重ね、
女性も男性も、子どもも大人も、誰ひとり取り残すことなく幸せな社会を実現するために行動できる女性になって欲しい、というのが本校の願いです。

全てを自分たちの手で
性別にとらわれることなく、様々な役割を経験できるのが女子校の良さの一つです。委員長や部長など、グループの責任者としてリーダーシップを発揮したり、集団の中でフォロワーシップを発揮したりと、状況に応じて様々な役割を果たします。また、力仕事も全て自分たちでこなします。

進路を切り拓く
一人ひとりが自分で考え、自らの進路を切り拓いていく風土があります。その結果として、「リケジョ」という言葉をあえて使うまでもなく、理系の進路を選択する生徒が多いのも本校の特徴です。一方で人文系や芸術系など、幅広い未来の選択肢の中から、生徒たちは個々の志望に合わせて進路を選択していきます。

上級生・卒業生の存在
クラブや委員会で一緒に活動する上級生、進路講演会の講師や学習合宿でアドバイスをしてくれる卒業生が、ときに未来のビジョンを描く際のモデルとなります。後輩に惜しみない愛情を注いでくれる「お姉さん」たちは、生徒にとってあたたかく頼もしい存在です。

女子校で育む友情
卒業生はよく「清心の友だちは一生の宝物」と言います。十代の多感な時期、素の自分をさらけ出しても大丈夫だと思える存在、困ったときや苦しいときに助けを求めることのできる存在、そしておたがいに切磋琢磨する存在として、友だちはかけがえのない存在です。